テンセル™リヨセルの原料となる森林

CO+では、オーストリアのレンチング社が製造するテンセル™ブランドのリヨセルを使用しています。リヨセルは、柔らかで肌触りが良く、適度な光沢感やドレープ性(トロンとした落ち感)を持っています。合成繊維に近い強度を持ちながら、天然繊維のような吸湿性に優れている繊維です。

レンチング社は、2030年までにCO2排出半減、そして2050年までにカーボンニュートラルにすることを目指している等、環境問題に対して先進的な取り組みをされています。レンチング社の造るリヨセルは、従来のリヨセルと比較すると50%の温室効果ガス削減の効果があるとされ、世界で現存するセルロース繊維製造方法としては一番環境負荷が少ないと言われています。

持続可能な原料調達



リヨセルの原料は木材です。木材を原料として使用することは、場合によっては、原生林の破壊、それによる生物多様性の崩壊などを引き起こす恐れがあります。そういった持続可能ではない森林からの木材の調達を避けるために、レンチング社は認証を取得していることを基準とし、持続可能な原料調達に取り組んでいます。

100%バイオエネルギーによる製造



レンチング社では、バイオエネルギーによる自家発電が行われており、テンセル™リヨセルの製造に使用するエネルギーも100%バイオエネルギーが使用されています。
また、余剰分のエネルギーは地域の電力としても使用されています。

循環型の製造工程



リヨセルは、循環型の製造工程で造られています。木材をパルプにする過程で使用される溶剤の約99%が再利用され、何度も繰り返し使用されています。精製する過程で使用される水も繊維の洗浄に再利用されています。このような、閉じた循環での製造により、少ない資源で効率よく製造することが可能となっています。

使用後は生分解可能



リヨセルは、木材からできているため、土壌や海中など、どのような環境下でも安全に生分解されます。生分解後の残存物に重金属などは残らず、自然環境に還ることができます。