コットン

CO+では、インドで栽培されたオーガニックコットンを使用したGOTS(Global Organic Textile Standard)認証済み製品を扱っています。オーガニックコットンとは、

オーガニック農産物等の生産方法についての基準に従って2 ~ 3 年以上のオーガニック農産物等の生産の実践を経て、認証機関に認められた農地で、栽培に使われる農薬・肥料の厳格な基準を守って育てられた綿花のことです。

引用:オーガニックコットンとは - 日本オーガニックコットン協会

よく聞くようになったオーガニックコットンですが、実はコットン全体の生産量のうち、その生産量はわずか1%となっています。


従来のコットンの課題



従来のコットン栽培においては、農薬や化学肥料が大量に使用されます。
それにより、土地はやせ細り、栄養がなくなっていき、土壌中の微生物等の生態系にも影響を与え、農薬に頼らなくては作物が育たない土地になってしまいます。

また、コットン栽培では、農薬による農家の健康被害も問題視されています。2017年にはインドのコットン栽培地域で多くの健康被害が出ており、中には視覚を失ってしまう人や亡くなってしまう人もいました。

また大企業による、農薬ありきの遺伝子組み換えコットン種子が浸透している地域では、その種子が特許で守られているため、翌年も同じ種子を使うことはできず、農家は毎年種子と農薬を購入しなければなりません。そのため、コットンが不作になった翌年は借金をして種子や農薬を買う農家も多く、次第に資金繰りが厳しくなり借金の返済の目処がたたずに自殺に至ってしまう農家もあとを絶ちません。*2

オーガニックを選ぶ理由



オーガニックコットンに関して、従来のコットンと比較した場合の水の使用量や二酸化炭素排出量については、諸説ありどちらが優れているのか判断が難しいところです。というのも、どの調査結果も間違いではないのですが、時期や天候の条件などによっても結果は変わるため、それを持ってどちらが優れているかという議論をするのは難しいと聞いています。


しかし、CO+では、オーガニックコットンが従来のコットンよりも以下の点で優れていると考え、採用を決めました。

  • 農薬や化学肥料の厳格な基準が定められている点。これにより、土壌は痩せずに土壌中の生態系を保つことができます。さらに、同様の理由から農家の健康被害も防ぐことができます。
  • GOTS認証では、遺伝子組み換え種子を許容していない点。上述したような、遺伝子組み換え種子によって生じている農家の自殺という深刻な問題を防ぐことに繋がります。
  • GOTS認証を取得している製品においては、製造工程において生産者や環境にネガティブな影響をもたらさないよう配慮されている点。児童労働の禁止や衛生的な労働環境であること、環境に害をもたらす加工薬品の使用禁止などが担保されています。
  • オーガニックというハードルの高い栽培方法に挑戦している農家さんの支援ができる点。農薬に依存せずに害虫や病気を防ぎ作物を育てるということは、手間がかかり、また不安の大きいものだと思います。それらを乗り越えた農家さんを支援することができます。

 

 

* 『SEED~生命の糧~』